インストラクターの仕事をする中で時たま問われる事がある
「習い事っていつまで続ければいいんですか?」
「周りと比べてしまいませんか?」
そんな事に対しての動画を撮ってみたが、自分の事をもう少し振り返ってみた
今でこそ言えるかもしれないが、僕は元々 ヴァイオリンを仕事にするつもりはなかった。
というか、出来ると思っていなかった。
だって幼い頃から同年代(スズキメソード品川支部 品川弦楽団)に今は「宝塚歌劇団」の演出家として活躍する谷貴矢くんや「高嶋ちさ子と12人のヴァイオリニスト」のメンバーとして活躍する橘ひとみちゃんやハリーのしっぽでお馴染みの七海仁美ちゃんなど錚々たるメンバーが同じ楽団に居たら比べるまでもないよね、と当時は「ヴァイオリンで仕事?周りを見たら?」と小学校中学年の自分に言い聞かせていたくらいだ。
幼馴染と言えば元アナウンサーの松苗龍太郎も小学校の時からの馴染みだ。
そういえば、ハリーのしっぽで「目覚ましクラシックス」に出演した時に高嶋ちさ子さんや軽部アナウンサーとも交流を持つ事ができたのも懐かしい
結局、ハリーのしっぽとしては「活動の幅が限定されてしまうから」という理由でメジャーデビューを断ってしまったが
そのお陰で今の自分が在るのかなとも思います。
そんな、幼い頃からモンスター演奏者が周りにいながら僕がヴァイオリンを続けて来れて結果として現在仕事にできているのは「周りと自分を比べなかったから」かもしれない
マイペース過ぎたワケでもないけど、手の届きそうな目標には取り組んでいたかな
逆にマイペースな人と言えばこの人。
タレントの壇蜜さんだ
彼女が体調を崩される前に(最近、めでたく復帰されたみたい!おめでとうございます!)ドラムを教えていた時期があって
とても楽しまれていたのは印象的だった。
僕はテレビを見ないし芸能界にも興味がないので失礼ながら初対面の時は気づく事ができなかった(まさか自分のレッスンに来られると思ってもいないし)
今思えば多分、僕が肩書きなど関係なく分け隔てなく接する人間だから続けて下さったのかもしれない。LINEでお話ししてると剽軽なスタンプをよく使われて僕が反応する度にプレゼントしてくださる笑(なので僕が普段使う剽軽なLINEスタンプは殆ど彼女から頂いたもの)
壇蜜さんは「やってみたい曲がある」という自分なりの目標を設定してマイペースに取り組まれて「ただ楽しい」事を求めてくれていたからかもしれない
本来、音楽というのはそういう個人で楽しめればそれでも十分だと思う
それがいつしか特に日本では周りと比べるという過剰な文化が強調されてきてしまっている気がする
最近セブ島に行って演奏する度に余計に思う
フィリピンでは上手いとか下手とか技術なんて気にしないで兎に角楽しんでいる印象が強い。
それが日本にくるとどうだ
まず"評価”するような風潮に思えてしまう
だからこそ「習い事はいつまで続けるのか」というクエスチョンにもなってしまうのかな?とも思う
そんなに気にしなくて良いと思うし、やりたいと思った事はとことん取り組んでみて、たくさんトライ&エラーをしてみると良いんじゃないかなと思います。
僕もプロになってからも習いに行く時は行くし
やはり続ける事が1番大事だしその為には周りと比べない事が大切
音楽は自分が楽しんだ者勝ちだと切に思います。